ゴアの移動手段。【2011/GOA】


 Old Goaからの帰途に利用したリキシャ。無表情なおっさんなのですが車内のあまりのプリティーさ加減にしびれた。何てったってイチゴとお花ですよ!なぜそのセレクト?

 

滞在していたカンドリムは閑静な住宅街。

リキシャも度々利用すると高いし、いちいち値段交渉するのもめんどくさくなってきて。Hの提案でバイクを借りました。

 


 

原チャは運転したことがあるけれど、一回り大きなバイク。。。日本じゃ免許がないと乗れないシロモノです。

安定感バツグンなんだけど、やや怖かった。何せ大きくて重いもんだから小回りがきかない。日頃スクーターも乗らないのでアクセル加減が分からない。

でもインドでのバイクデビューがゴアで良かった。だって、マイソールの繁華街なんて交通量の多さとそのスピードで怖くてバイクでなんかとても走れないよ。。

 

 で、やっぱり慣れないバイク、一度だけ道路の真ん中で転倒してしまいました。

幸い一人だけで、しかも擦り傷だけの軽症ですみました。日頃行いが良いから…何と言う悪運の強さ!いやいや、ご先祖様のご加護のお陰でございます。もしくは大家さんのアウローラの日頃のお祈りが効いてたのかも…。それほどキセキの力を感じちゃいました。

右折しようとして、アクセルふかしすぎたんですね。砂利道だったし、滑っちゃった。。転んで、でもその瞬間何だかカラダが動いて、右足に軽い擦り傷だけ。

幸い自動車や他のバイクも通ってなくて、他の人を巻き込むことはなかったです。

本当に幸運だった。

もし、あの時いつものようにクルマやバイクが猛スピードで行き交っていたら。。。

 

転んだ瞬間、すぐに目の前のお店からインド人男性がそれはそれはもんのすごい剣幕で飛び出してきた。英語だったのか、ヒンディーだったのかは覚えてないが、何を言っているのかは分かった。

『!!!!オマエ、何やってんだ!!!!大丈夫か!』で、私の顔を見ると、外国人で女だったのを見てとり、少し表情と口調を和らげて、『怪我はないか?慌てるな。』と言ってくれ、バイクを起こして安全な場所まで移動してくれた。その後親切にもバイクの乗り方を伝授して下さった。。。ありがとう、見知らぬインド人よ。

でも一番驚き寿命が縮んだのは道路の向井側に立って一部始終を目撃していたRちゃんだろう。その節は驚かせてごめんね。

 


 

そんなんこんなもありつつ、かっ飛ばすHの後を安全運転で見失わないように必死に着いていくという(方向音痴なんです)私たち3人の図が出来上がる。

 

アシュタンガヨガの練習は月曜から金曜日まで。なので週末の夜は羽を伸ばし、ナイトマーケットに行ったり、面白そうなパーティーに顔を出してみたり。

 

ある晩のこと。

この夜もSaturday Night Marketを楽しみ、アンジュナからカンドリムへ帰る途中。信号はもちろん、街灯もない舗装されていないガタガタ道を走っていた。

いつものように前には後ろにRちゃんを乗せたH。

真っ暗な道を走る。ふと視線を上げると満天の星。

息が止まりそうだった。

ゴアと云えども3月の夜は嘘みたいに冷える。川面から水蒸気が立ちこめ、辺りをうっすら霧が覆う。濃淡の霧、ひと際黒いシルエットを見せるのヤシの木々、頭上には満天の星空。。。。

前の二人も同じことを考えていたようで、バイクが止まる。

私も道ばたに止まる。

 

言葉はいらなかった。

3人とも同じ気持ちだった。

ただ、星空を見つめていた。

 

 

 

海と旅とsolaとゆめ。

旅に目覚めたアラフィフのおもにインド旅の記録です。